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弱めながら冷たい風が吹くものの、冬の柔らかな日差しが降り注ぐ絶好のラグビー日よりの元、日本一を目指して、福岡県選抜のキックオフでゲームがスタート。
開始早々からエンジン全開の福岡。
1分、相手22m付近のラックから大きく右に展開、ゴール直前までWTBが持ち込むが、あと1mでタッチに出されて、惜しくも得点ならず。
柔らかなボールタッチ、速いパス、鋭いFWの寄り、輝き続けるまなざし、栄光への予感を感じさせるプレイだった。
3分、早くも先制のトライ。
敵陣10mほどのマイスクラムから左へ展開、SOが流れながらタックルにのり、CTBへオフロード、受けたCTBがアングルを替えてインゴールへ飛び込んだ。
コンバージョンも決まり、7−0。
続いて5分、右サイドのポイントから左に回しラック、絶好のタイミングで出たボールを逆目に振り、残っていたキャプテンのロックがライン参加、ぎりぎりまでディフェンダーを引きつけ、WTBへパス、WTBがコーナーフラッグをかすめながらインゴールへダイブ。
ゴールは決まらず、12−0。
次も福岡。
8分、SOのキックを忠実にチェイス、相手の処理がもたつく間にCTBが拾い、ディフェンスを3人ほどかわしてインゴールへ。
コンバージョンが決まり19−0。
ここまで、テリトリーもボールポゼッションも80%ほどと、危なげないゲーム展開となった。
1回戦の対神戸戦で、アクシデントから苦戦をしいられたものの、鋭く前に出る両センターを中心に守りきったディフェンスがここでも生きていた。
俺たちも、とばかりに今度はFWが縦に走る。
10分、フェイズを重ねたラックから、寄ってきたFBがど真ん中に飛び込んだ。
ゴールが決まり、26−0。
このまま大差になるのかと思われたが、さすがに都下から集まった相手の選手達。
15分、中央付近のスクラムからカンペイ、ディフェンスの反応がやや悪く、空いたギャップをつかれて大きくゲイン、全員で帰ってここはなんとか押さえ、ターンオーバーをはたしたが、攻め込もうと繰り出したパスをミス、拾われてゴールを割られてしまった。
コンバージョンYESで26−7となり前半が終了。
力で押さえ込んだというより、ボールと選手の動きの早さに、東京選抜のディフェンスが振り回され、なんとかタックルでしのいでいた印象の前半だった。
サイドと選手が替わった後半、指示が効いてきたのか東京のディフェンスが早くなり、なかなかチャンスを作れず、福岡も前半大きくゲインされたカンペイにも良く対応し、ピンチの芽をつむなど、中盤での攻防が続く。
8分、敵陣10mほどのラックから持ち出した相手に、「ドン」っと、WTBがインゴールでカメラをかまえていた筆者にまで音が聞こえるほどのハードなタックル。
流れを替えるプレイがあればなあと思った矢先だっただけにすばらしかった。
そして流れが来た。
12分、マイのスクラムから右オープン。
WTBがそのまま走りきりトライ。
ゴールはそれて31−7。
勝利の女神がほほえみかけてきた。
選手達もそう思い出して、俺が俺が、という気になったのか、せっかく攻め込みながら、ゴールライン直前でのノックオンが二度ほど続いてしまった。
もう少しつないでいればとれていただけに惜しかった。
けれどこれは、最後まで落ちずにタックルを繰り返した東京のディフェンスをほめるべきだろう。
そしてついに18分、日本一を決定づけるトライ。
相手ラインアウトからの攻めをターンオーバー、右のオープンへぽんぽんとボールが回り、WTBがインゴールまで駆け抜けた。
ゴールは決まらず36−7。
直後にノーサイド。
拳を突き上げる選手達、赤い応援旗を振りかざす応援団、握手を繰り返すコーチ陣。
福岡県選抜として初出場、初優勝。
しかも、強さをうわさされていた東京を圧倒した勝利。
すばらしかった。
表彰式を終え、選手達は、コーチ全員とキャプテンを胴上げ。
協会の役員として式に列席されていたもうひとりのコーチを、式の終了まで待ちタックルし、空に放り上げて、歓喜の宴は終了となった。
おめでとう日本一。
新しい歴史を築いた皆様に感謝。
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